お盆前最後のおしごと。

お盆前最終日のお仕事は、抜き屋さん見学でした。
勤め先はプレス屋さん（丸く切り抜かれた紙～ブランクス～を機械で押して紙皿に仕上げます）なので、その前段階で、印刷した紙を切り抜いて頂くのです。
たまたま印刷物の紙トレーの抜きの立ち会いをやるという話だったので、くっついて行って、抜いている現場を見てきました。
……えー、抜くと言っても、抜き落としちゃう機械はめちゃ高くて、普通はくわえ部分を残して抜き、手で千切るのだそうです。
抜き屋さんはもちろん色々な紙製品の抜きをやるので紙質もイロイロですが、うちでお願いしている紙皿の場合は、お皿に使うのですから当然かなりしっかりしています。
これを手で千切るのか……。キッツイなぁ……。
ちなみにチェックは、抜きの位置がずれていないか、でした。印刷の余白は外枠が約１㎝、面付け（一枚の原紙に数面を印刷して抜く、その印刷と印刷）の間が４ミリほど。厳しい精度が必要ですが、面付け数は原価に大きく跳ね上がってくるので（一銭二銭の攻防を繰り広げる紙器業界では、６面と８面とじゃ丸ッきり違うのです）こっちもぎりぎりまで無理をします。紙皿はロットが大きいし機械も物凄い速さで回るので、少しの狂いで大変な事になってしまいます。抜き屋さんも神経使うだろうなぁ。
そちらの抜き屋さんでは、貼り物もやっていらっしゃいました。
貼り物っていうのは、その名の通り、糊を使って紙を貼って作る紙器のこと。
ここにあるリバティーとか三角袋みたいな奴のことです（三角袋はうちの工場で作ってて、リバティーはうちの特許商品）。この糊の匂いって結構強烈なんですよ。なのでうちでは作成後３日程匂い飛ばしの期間を置いています。……まぁそれはどうでもいいとして。
構造は単純です。ベルトコンベアで抜きを流して、糊貼った後に半分折りして左右を順番に折るだけ。単純は単純なんだけど、製品によって機械の調整をしないといけないわけで、その調整に数時間は軽くかかるんだそうです。
だから、小ロットじゃとてもじゃないけど割に合わないんだとか。

とかとか、同僚に説明して貰って戻ってきましたら、HPを見たという会社からそのリバティの別注印刷品の問い合わせを受けました。なーんてジャストタイミング！
そちらさまでは、ロット５万枚くらいでできないか、というお話。うーん。でき、なく、は、ない。けど、値段跳ね上がるなー。そこそこの値段が出せるロットは１０万枚以上なのだそうです。
この話はたぶん流れるだろうなぁ。

でも、ＨＰを見て問い合わせしました、ってのは、ＨＰ担当者としてはやはり嬉しいものです。
例えリニューアル分のファイルの了解を貰って無くて前世紀に作られたファイルにちょこちょこ手直ししてちまちまと検索サイトでの表示ランキングを上げるべく努力しているような状態でもね。
手直しを始めてから半月なんですが、その間に１件別注印刷物が決まっています。紙皿じゃないのが残念だけど（うちは紙皿屋さんですから！）ひとつ実績ができればいずれ紙皿も来るかもだし、うん、私は嬉しい（でも頑張ったのは私から引き継いで仕事決めた営業さん＞笑）
お盆が開けたら写真を撮って、そして早急にＨＰをリニューアルします。できれば８月中、無理でも９月中には！
「紙皿」で検索をかけた時に勤め先のサイトが10位以内にランキングされるといいな。頑張ります。
ちなみに紙皿の別注オリジナル印刷をうちの会社で請け負う場合のロットはこれくらい（※１ケースから受注できることになりました！最低1200枚です！）です。
一般消費者に直で売る事はしないけど（代理店さんあってのメーカーですから）、間にどっか入って貰って仕事請ける事はできますので、パーティやイベントなんかでオリジナルの紙皿を使ってみようかって企画がありましたら、是非うちの会社にお願いします。来週の水曜日までお盆休みだけどメール入れておいてくれれば休暇明けに連絡しますよー（笑）。